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ROAを分解して企業の問題点を考える

ROAとは何だっけ?

経営効率を見る上で重要な指標といえば、ROEROAがあります。

外国人投資家はこの効率の高低に注目します。

その上、コーポレートガバナンスが注目される日本企業でも重要な指標になりつつあります。

過去にROEROAについてまとめた記事がありますので、詳しくはそちらもご覧下さい。

 【参考記事】

 

改めて、今回取り上げるROAとは総資産利益率といい、『資産の大きさに対してどれぐらいの利益を上げられたか』を表す指標です。

ROA=利益÷資産

 

「1ヶ月で100万円稼いだ!」といえば、素晴らしい成果ですね。

しかし、総資産1億円で100万円を稼いだのか、それとも1000万円で100万円稼いだのか。

これを率で考えれば、前者(1億円)は「1ヶ月で1%稼いだ」となり、後者(1000万円)は「1ヶ月で10%稼いだ」と言い換えられます。

つまり、稼ぎ(利益)の絶対値だけに気を取られず、どれくらいの元手でいくらの利益を上げたのかを考えることも重要ですね。

詳しい説明は上記の参考記事に譲り、今回のテーマに移ります。

 

ROAを分解して経営効率の問題点を炙り出す

株式投資の銘柄選別においても経営効率に注目すると思います。

その際にROAが低い企業を見つけた場合、何がROAの数値を押し下げている要因なのか考えることも必要かもしれません。

数値が低いからといってすぐに投資対象から除外するには惜しい銘柄を見つけたら、ぜひROAを分解してみて下さい。

分解といってもシンプルです。

 

ROA総資産利益率)を噛み砕いていうと、『資産でいくら売上を生み、その売上でいくらの利益を生んだのか』を表す指標といえます。

 

そして、『資産でいくら売上を生んだのか』を表すために、総資産回転率という指標が存在します。

同様に、『売上でいくら利益を生んだのか』を表す指標も存在し、それは売上高利益率です。

・総資産回転率=売上÷資産

・売上高利益率=利益÷売上

 

ROAはこの2つに分解できます。

 

資産の規模の割に売上は十分に上げられていないのか?

売上が十分なのであれば、売上高に見合う利益を上げられていないのか?

 

大きく分ければ売上を伸ばすことも利益を伸ばすことも同じ枠組みかもしれませんが、もう少し区分けするとそれは異なると考えます。

シェア拡大に努めるべきなのか、無駄な販促費を削減し利益率を上げるべきなのか、これはあくまで一例ですが、それは異なる経営戦略かと思います。

 

分解することで見えたROA悪化要因は、IRなど投資家向けの情報を確認することで経営陣が意識して取り組んでいるテーマになっているかもしれません。

もし、改善に努めてる様子が見受けられないのであれば投資対象から外した方が良いのかもしれませんね。

一つの判断材料として利用する価値はありそうです。

今回は以上です。

もう少し経営指標や決算情報の読み解きに関心があれば、参考図書をご覧ください。

イラスト多めでわかりやすいです。

ご覧頂きありがとうございました。

【参考図書】

 

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