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株式投資 企業分析〜サンエー化研〜No.2

相場全体に触れてから、昨日に続いて『サンエー化研』の分析を共有します。

適正株価まで記して、今回で締めます。

※投資は自己責任でお願いします。

 【今回はコチラの続きです】

 

日本株の売買代金が少なくなってきた?

昨日は 2兆4000億円ほどです。

従来は「2兆円を上回れば十分」と言われておりましたが、日経平均が2万3000円に行くまでは3兆円オーバーが当たり前の状態でしたからボリュームの減少が気になります。

一足早く「餅つき相場」突入で、個人の売買主体の相場になっているかもしれません。そうであれば、マザーズなど新興株や小型株の流れかもしれませんね

 

(4234)サンエー化研-No.2

前回は、企業概要と第二四半期決算後にストップ安の局面があったと書きました。

今回も少し決算内容に触れてから財務分析等に移り、最後に適正株価を出して締めます。

 

なぜ小幅な上方修正だったのか?

期待値が高かったため、上方修正が小規模に終わったことにより暴落した、と前回書きましたが、なぜそのようになったのか考察します。

 

・期待値が高かったことにより一層下落に拍車をかけたと思いますが、これは第一四半期の進捗が著しく良かったためだと思います。そしてそれに加えて、こちらの過去2年の上方修正ラッシュを見ればおのずとワクワクすると思います(決算書参照)。

 

・企業としてどうしてここまで慎重かと考えると、『材料費の値上がりの進行』と『実際にどれぐらい販売先へ価格転嫁できるか』を懸念してのことだと思います。

原価の動きは企業ではどうしようもないので、慎重なのは仕方ありませんね。

これに加えて、中国の関連会社の事業の遅れや子会社の販売計画が少し遅れていることなども懸念材料としてあげられると思いますが、これは事前に織り込み済みだと思います。

 

材料費の値上がりに気を配りながら進捗を図っているので、第二四半期の段階ではそこまで強気になれないのもわかりますね。

逆に言えばこれからも上方修正の可能性は大きいと思います。

経常利益の進捗は66.8%です。

 

3年前の悲劇・・・

足元の業績動向は好調だと思います。

現段階では今年度は昨年度よりマイナスの見通しですが、下期次第ではまた更新するかもしれません。

後半にも上方修正が期待できますが、一点気になったことがありました・・・

 

H27.3月期の下方修正ラッシュはエグすぎました。

期初には、通期予想13億9000万円としていましたが、結果は8500万円です。

私が桁を間違えたのか心配になるレベルです。

 

企業に問い合わせましたが、要約すると『売れ筋のスマホタブレット向けの光学部材用表面保護フィルムに集中して大きく稼ぎを狙いにいったが、メーカーさん側がスマホの次期モデルで使ってくれなかった』というオチです。

全力フルスイングした結果、大ダメージを受けました。

 

 

おそらくこのような経験もあったので、通期見通しに対して慎重な姿勢をとるようになったのかもしれません。

実際にH28、H29年度は上方修正ラッシュですから。

この流れを理解していれば、この企業がどのように進捗発表をしていくのかも見えてくるので、期待が剥げ落ちたこの局面で拾っても良いかもしれませんね。

ただチャートを見る限り底を確認できていないので切り返してからの方が安心ですね。まだまだ落ちる可能性もあります。

このブログは分析の共有を目的とし、推奨する気は一切ありません。 

 
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財務状態はGood!

自己資本比率53.4%

前のブログでも記載しましたが、自己資本といっても中身があります。

営業利益剰余金が多ければ、安定して利益を積み重ねてきた証拠です。

こちらは、資本金(+資本剰余金)よりも利益剰余金の方が3倍以上も多いです!

 【当該記事】

 

ご自身の注目する銘柄の自己資本比率が低いと感じたら『短い資金繰り』もチェックが必要かもしれません。

【参考記事】

 

 

話をサンエー化研に戻します。

一株純資産も年々上昇!

堅調に純資産は増えています。

純資産が増えるのは良いですが、それよりも大きく有利子負債が増えてもらっては困ります。14日の発表内容を受け、有利子負債倍率は0.25%なので過去数年と比較してもさして変わず、低いところで安定しているので健全な状態です。

 

 キャッシュフローはどうか?

営業活動によるCFは大幅に改善され、本業で稼いだお金から投資に使ったお金を差し引いたフリーキャッシュフローもしっかりプラスです。

汚いメモですみません(笑)

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しかし、過去数年のCF計算書で現金の残高推移を振り返ってみると、H28.3の期末残高「54億8100万円」からH29.3の期末残高「42億5700万円」は12億円以上ものキャッシュが減っています。

ただ、H28.3→H29.3は純利益は増加しております。

 

営業CFでは売上債権の増加が大きかったことと、H29.3の投資CFが前年度(H28.3)の約4倍も増えたことが主な要因で、「入りが減って出が増えた」状態です。

 

・売上債権の増加要因は、機能性材料セグメントが大幅増収となったことにより売掛金・受取手形が増加したためです。現在だいぶ回収出来ておりますので心配はいらないと思います。

 

・投資CFの合計である36億2600万円の内訳を見てみると、99%である35億9100万が有形固定資産で占めている。

これは掛川工場WEST及びR&Dセンターが前期竣工したことによるものですから、さほど気にしなくて良いでしょう。

キャッシュは今期からまた順々に増えていくと思います。

☆こちらは問題なさそうですが、『利益が上がっているのにキャッシュが減っている』企業は注意が必要なケースがあります。また別の機会でまとめます。 

 

〈参考図書〉

決算書はここだけ読め! キャッシュ・フロー計算書編 (講談社現代新書)

  

業績動向もGood!

通期は前年度より下だが、第二四半期現在は売上も利益も上回っている状態 。

第二四半期に上昇修正をするも経常利益1.7%と非常に小幅であるため、66.8%の現在の進捗を見るとまだまだ上方修正の余地はあるように思えます。

 

原材料価格に左右されるビジネスモデルは不安定であるが、今回の上方修正を見てわかるように非常に慎重な姿勢を貫いているので、この不安定さに異常に怯える必要はないかもしれない。

企業側はしっかりとヘッジをしているが、想定よりも原材料価格が低ければ一層の上振れを期待できると考えます。

3本の事業構造はバランスが取れているが、スマホ等向けの機能性材料の動向が今後の決算を左右しそうなので注視したいです。

 

 

適正株価は??

1680〜1870円ぐらいでしょうか。

 

今期予想を慎重な企業の数字を用いて下記のように計算。

3年平均の事業価値+財産価値−借金=株主価値

株主価値÷株数=1株価値

 

これで算出した数字を値幅の上に、そこから約1割引いた数字を下に設定しました。

だいぶざっくりしていますが、割安であると考えます。

株価と価値のギャップを埋めるきっかけは、今後の決算発表により市場を安心させ、期待を再熱させることなどでしょう。

しかし、それでも今の株価から適正株価まですぐに引き上げる力はないかもしれません。

大きな設備投資なども行なっているのでその効果もまだ先々かと考えます。2、3年ぐらいのスパンの中で業績が引き続き好調であれば適正株価まで届くと考えます。

 

 

以上でサンエー化研の分析を終えます。

何事も鵜呑みは厳禁ですが、少しでも参考になれば幸いです。

最後までご覧頂きありがとうございました。 

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