世界で一番孤独なInvestor

〜感情に左右されない投資を〜

スポンサーリンク

M&Aは小説よりドラマチックである

Mergers and Acquisitions

アメリカではずいぶん前から主流であり、日本においても同様の傾向にあるM&Aという経営手法について書きます。

M&A企業を買収することです。

 

会社を丸ごと買取り、自社に統合する。

そして、一層の成長に挑むそのプロセスはダイナミックです!

私が金融機関で働いている頃に読んだ『約束のとき』は、M&Aを受ける側のお話ですが、兄弟で経営した企業をIPOまで持っていくそのお話は小説より読み応えがあり、一気に読破しました。

その企業は「鳥良や磯丸水産で有名なSFPダイニング」です。

約束のとき

  

2/3の企業は後継者がいない・・・

私が勤めていた現場でもM&Aの案件はありました。

金融機関の営業は取次でしかありませんが、確かに後継者不在で困る中小企業のオーナーは非常に多かったです。

中小企業の3社に2社が後継者不在に悩んでいるこのご時世、M&Aが活発になるのは必然的ですね。

皆さまもご存じのM&Aセンターという上場企業がありますが、担当営業マンと一緒に仕事をすることもありましたが、羽振りが良さそうでした。

M&Aセンターは年収が非常に高いことでも有名です

それは、時流に乗っていることと、マージンの高さによるものだと思います。

金融全般に当てはまりますが、形ないお仕事は手数料などの基準が曖昧なものが多いです。一件のM&A案件で何千万円の手数料はザラです。

 

M&Aを上手に活用する企業

下世話な話は置いといて、M&Aについての認識は個人投資家にとっても必要不可欠なものになりつつありますね。

私は以前に「じげん」という企業の株を持っていましたが、上手に企業買収&統合していくことで成長し、株価を上げてくれました

シバタナオキさんの著書『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』の中でも「じげん」は取り上げられており、買収後の経営統合(PMI)を重視している企業だと書かれていました。

 

f:id:idhry:20171121005756p:plain

「じげん」の週足チャート

 

前回のブログにも登場したRIZAPの急成長ぶりも頼もしく、やはりM&Aを有効な経営手法としてバンバン活用しています!

【関連記事】

 

M&Aというのはある意味で買収すること自体がメインではないかもしれません。

確かに、価値のあるものをお得に買うことは私たち投資家においても大事な事ですが、買収後の統合こそ本当に骨が折れる作業なのだと思います。

 

その過程を一番ドラマチックに感じることが出来るのは、やはり先ほど掲載したSFPダイニングのお話でしょうか。

会社を成長させる寒川兄弟の人間模様と経営者としての強い信念に胸を打たれながら、M&AIPOのリアルな現場を疑似体験できます

このケースはM&AされIPOを目指す内容ですが、やはり外部の人間が経営に介入するということは双方苦労が絶えないのだと認識しました。

 

 

ダイナミックなM&Aを繰り広げる企業

M&Aを成功させた企業としてリクルートの名前も上がります。

リクルートはアメリカの『Indeed』を2012年9月に買収しました。

Indeedといえば、「仕事探しはインディード ♪♪」と斎藤工泉里香のCMでお馴染みの人材募集の検索エンジンですね。

当時は「1000億円も払うなんて、割高な買い物だ!」と言われていましたが、あれから5年が経過しましたが、売上が堅調に伸びてきており、先日の18年度第二四半期の決算発表における「主な質問」においてもIndeedについての話題が多いように見受けられます

いまでは「あれは失敗だった」と考える人は少ないと思いますが、リクルートは得意な分野の買収ともあり、見事に買収後の統合まで成功できたと言っても過言ではありませんね。

 

高い買い物だろ!」と騒がれたM&Aといえばソフトバンク英アーム社の買収も挙げられると思います。

買収金額はだいたい3.3兆円以上と言われています!!

また、こちらはリクルートの人材関連の買収とは異なり、異業種のM&Aともあり心配されました。

アーム社は「半導体のライセンス業」ですが、現代のスマホはアーム社の部品が必須ということもあり、広く捉えればソフトバンクと同じくくりと言えるかもしれません

ソフトバンクの志すビジョンのスケールが大きいため、このような思い切った買収劇を繰り広げたのだと思います。

ちょうどイギリスのEU離脱の問題でポンドが暴落したこともあり、孫さんのスピーディな決断力が発揮されました!

リクルートソフトバンクについてもシバタナオキさんの本にわかりやすく書かれておりますので、ご関心があればぜひお読みください。

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

 

成功ばかりではないM&A

M&Aはスピード経営を行う上で、中々の必殺技だと思いますが、企業によっては隠れた爆弾を抱えていた、最悪のシナリオで終わった企業もあります。

そのリスクについては前回ブログに記載しましたが、私たち個人投資家買収後の動向に注目しなければいけないと心底思います。

皆さまも保有株が◯芝のような流れになってしまうのは避けたいはずです。

 

個人投資家としては、応援する企業がM&Aを行うことは大賛成です!

成長意欲が強い企業でなければ、大掛かりでリスクのある企業買収を行うとは思えません。

しかし、買収をすることでシナジーを生むのか?買収金額は割高ではないか?しっかり統合できるのか?

そして、前回例に挙げた『減損損失』の心配はないか?

これらを客観的に見ていかなければ、企業も株主も大損してしまう可能性は大いにありますので要注意です!

 

 

以上でM&Aについてのお話は終えます。

関心を持って頂いた方は、鳥良・磯丸水産の会社の話『約束のとき』をぜひご覧ください。これは純粋に読みものとしても面白いです!

約束のとき

  

楽しみながら知識をストックできたら一石二鳥で良いですよね。

投資を行う上で、枝葉末節にこだわる必要はないと考えます。

『木を見て森を見ず』にならないよう気を付けたいです。

最後まで読んで下さりありがとうございました!

〈スポンサーリンク〉